良いそろばん学習の 7つの条件(教室・家・アプリを選ぶものさし)
教室もアプリもたくさんあって、どれがいいのか分からない…という方へ。
良いそろばん学習の条件は 7つ。①級の段階が細かい ②まちがい方が見える ③毎日 10〜15分続く ④教室の検定につながる ⑤先生の手間が少ない ⑥家と教室がつながる ⑦合格の記録が残る。教室・通信・アプリのどれを選んでも、この 7つがそろうほど伸びる。欠けているものは、別のもので補えばよい。
7つの条件となぜ要るか
① 級の段階が細かい
子どもがやめるいちばんの理由は「難しくなった」と「進まない」。段階が粗いと、1つの級に何か月も止まる。下の級なら 1〜2か月で 1つ上がるくらいの細かさがあると、「できた」が途切れない。入門でも「答えが 5まで」「9まで」「五玉を使う」「くり上がり」のように分かれているものがよい。
② まちがい方が見える
○×の数では、何が苦手かが分からない。そろばんのまちがいは計算のまちがいではなく珠の動きのまちがいで、型は主に 4つ(5の友・10の友・桁のずれ・読み書き写し)。「10の友で崩れている」と分かれば、その型だけ 5問練習すれば直る。分からないと、同じまちがいを毎日くり返す練習になる。くわしくは生徒のまちがい方を見る方法。
③ 毎日短く続く
週1回 60分より、毎日 10分のほうが身につく(分散練習)。教室が週1〜2回なら、間の 5〜6日に家で 10分動かせるかが分かれ目。親が横で見ていなくても、子どもがひとりで始めてひとりで終われる形がよい。目安は 1日何分・週何回。
④ 教室の検定につながる
家の教材が独自の級を持つと、「家では 5級、教室では 7級」のように子どもの中で級が 2つになる。日商・全珠連・全珠学連など、教室が受けている検定の桁数・口数に合っているかを見る。教室に通っていない家庭でも、あとで検定を受けるときにやり直しにならない。→ 級と検定の種類
⑤ 先生の手間が少ない
親には関係なさそうで、実は大きい。プリントの丸つけ・宿題の回収・記録の書き写しに先生の時間が取られると、宿題は出なくなり、子ども 1人に使う時間が減る。先生が 5分で全員のようすを見られるしくみがある教室は、宿題が続く。
⑥ 家と教室がつながる
教室で習ったことを家で練習し、家の練習の結果を先生が見る。この往復があると、週1回の授業が復習で消えない。先生が出した宿題が家に届き、やった結果が先生に戻るかを見る。紙の宿題でもよいが、「やったか・どこでまちがえたか」が先生に伝わることが条件。
⑦ 合格の記録が残る
子どもが続ける力は「前よりできるようになった」と見えること。合格した日・かかった時間・速さの変化が残っていると、伸びが止まったように見える時期でも、親も子どもも 3か月前と比べて安心できる。合格証は紙で残るものがよい。
選ぶときに聞く質問
教室の見学・通信の説明会・アプリの無料期間で、そのまま使える質問。
| 条件 | 聞くこと | 良い答え |
|---|---|---|
| ① 級の段階 | 1つの級にふつう何か月かかりますか? | 下の級なら 1〜2か月。入門が細かく分かれている |
| ② まちがい方 | まちがいはどう見ますか? | 「5の友」「くり上がり」など型で答えが返る |
| ③ 毎日短く | 家では 1日何分練習しますか? | 10〜15分。子どもひとりでできる |
| ④ 検定 | どの検定を受けますか?家の教材の級は合いますか? | 検定の名前がすぐ出る。級がそろっている |
| ⑤ 先生の手間 | 宿題の丸つけは誰がしますか? | 自動、または短い時間で済む |
| ⑥ 家と教室 | 家の練習の結果を先生は見ますか? | 見る。次の授業に生かす |
| ⑦ 記録 | 合格や練習の記録は残りますか? | 日付つきで残る。親も見られる |
1つのものだけで 7つそろうことは少ない
教室は ①④ が強く、③⑥ が弱い(週1〜2回の間が空く)。アプリは ②③⑦ が強く、④ が弱いものが多い(独自の級で終わる)。動画は ③ しか満たさないことが多い。だから教室+家で毎日 10分の道具の組み合わせがいちばん 7つに近い。組み合わせるときは ④(級が教室とずれない)をいちばん先に確かめる。→ 教室・通信・動画・アプリ、どれがいい?
もう 1つ、7つの外にある前提がある。実物のそろばんで珠を動かす時間を週に何回か入れること。暗算の「頭の中のそろばん」は、実物を指で動かした記憶からできる。
そろばんキングダムはどこまで満たすか
作った側として正直に書く。そろばんキングダムは、②(答えから考えられる珠のまちがいを図で出し、5の友・10の友・くり上がりに分ける。手の動きを見ているわけではない)、③(翌日の練習をまちがいから自動で組む)、④(級の表を日商・全珠連風などに合わせられる)、⑤⑥(先生画面で宿題の配布と自動採点)、⑦(記録と印刷できる合格証)を目指して作っている。一方で、画面では指の使い方(運指)のくせは直せない。SK検定は模擬検定で、公式の検定ではない。運指と公式の検定は、教室と先生の仕事。
よくある質問
7つ全部そろっていないとだめですか?
だめではない。全部そろう教材は少ない。大事なのは欠けているものを知って、別のもので補うこと。たとえば教室に通っていて ③⑥ が弱いなら、家で 10分の練習を足し、その結果を先生に見せる。
いちばん大事な条件はどれですか?
小さいうちは ③「毎日短く続く」。続かなければほかの 6つは意味を持たない。級が上がってまちがいが増えてきたら ②「まちがい方が見える」がいちばん効く。
親は何をすればよいですか?
教えなくてよい。やる時間を決める(夕食の前の 10分など)、合格の記録を一緒に見る、の 2つで足りる。まちがいをその場で直そうとすると、そろばんが親子げんかの時間になる。
教室に通っていなくてもこの条件は当てはまりますか?
当てはまる。④⑤⑥ は「将来検定を受けるときに困らないか」「誰かが練習を見ているか」に読みかえる。親が記録を週1回見るだけでも ⑥ の代わりになる。
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